2008年10月10日

農村改革

【北京=藤原秀人】農村の改革を主要テーマとする中国共産党の第17期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が9日、北京で始まった。農民に土地の請負経営権売却の自由を与え、所得を保障することなどが議論されているが、土地はすべて国のもの、という原則に反するとの異論も出ているようだ。

 今回の3中全会は、中国が改革開放路線に転じた78年の第11期3中全会から30年という節目に開かれた。胡錦濤(フー・チンタオ)総書記は会議を前に9月30日、事実上の自作農となる「生産請負制度」を30年前に始めた安徽省の小崗村を視察して、改革への強い意欲を改めて示した。

 胡氏は小崗村で、請負制度を長く維持するとの方針を示した上で「農民が自らの意思で、さまざまな形で土地請負経営権を移動させることを認め、適度な規模化経営を発展させる」と述べた。

 小崗村は請負制度によって食料生産が一気に伸びたが、農家あたりの耕地面積が小さいため、その後収入は伸び悩んだ。だが約10年前、沿海部の裕福な農村の支援により、農地をブドウ畑に集約することで再び暮らしが上向いた。

 請負制度を始めた厳俊昌さん(67)は「集団労働の人民公社は農民の意欲を損ねたが、今の時代の競争に勝つためには規模の拡大が欠かせない。総書記の方針は正しい」と話し、請負権移転自由化の必要性を強調する。

 一方で、相次ぐ国民と当局の衝突事件の大半が農村で起きている。農地が開発により強制収用されたり、農民に適正な補償が行われなかったりして、不満が爆発するのが主な原因だ。農民の土地請負経営権を守り、適正な価格での経営権売買の自由を保つことは、胡指導部にとって社会の安定を保つためにも必要だ。

 だが、土地請負経営権の売買は、「土地の私有化につながりかねない」という批判が根強い。胡氏も「売買」とは呼ばずに「移転」としているのも、こういう批判に配慮しているためだ。

 経営権を売った農民が都市に出稼ぎに行っても、都市・農村の二重戸籍制度によって住宅や教育、福祉面で「二級国民」扱いされる状況を解決するのは容易でない。戸籍制度の改善に向けた議論もされるという。

 3中全会では、胡氏が昨年10月の17回党大会から1年間の活動を総括。最終日の12日に農村改革を推進するための「若干の重大な問題に関する決定」を採択する予定だ。

asahi.com

全てがうまく行くと良いのだが

posted by tuh at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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